姿勢が悪いといっても、みなさん体のどこを見て姿勢が悪いと判断していますか?「なんとなく背中が丸まっているから」とか「右肩が上がっている」とかですかね。
実際、背中が丸まって猫背になるということは、背中だけに問題があるのではありません。背中が丸まることによって骨盤や肩甲骨の位置が定位置から外れ、関節(肩、股関節、膝、足首)の可動域が制限されたり、胸郭(肋骨まわり)が圧迫されて呼吸が浅くなったり、また自律神経の働きが悪くなって、イライラしたり、集中力がなくなったりと、様々な不具合を招いてしまいます。
猫背になるのは、姿勢を保つ筋肉が弱くなっていることが多いです。筋肉が動くことで骨格が動くわけですから、筋肉そのものの働きが弱いと骨格を支えることが困難になるのは当たり前といえば当たり前ですね。
さて姿勢を保つ筋肉って?
最近よく耳にするインナーマッスル(背骨の周りの筋肉、肩甲骨についている筋肉、骨盤周りの筋肉)や腹筋、背筋、お尻、内もも、などのことです。
これらの筋肉が弱かったり、硬かったり、左右でバランスが違ったりすることで、どんどん姿勢は崩れていきます。背中だけが勝手に曲がっていくわけではないのです。
そう。体はすべてつながっているのです。ですから姿勢を正すには、まず姿勢をみて筋肉や骨格のアンバランスをしっかりと確認することが大切なのです。
ここでは『すくトレ』でおこなう姿勢チェック方法をご紹介しましょう。非常に簡単でなるほどとうなずいて頂けることでしょう。さあ!ご自宅でやってみましょう!
まずはお子様を鏡の前に楽な姿勢で立たせてみましょう!
【正面からのチェックポイント】
→おへそ・胸の中央・眉間の3点が縦に一直線になっていますか?
中心軸がズレていると片足体重などが顕著な可能性があります。
→高さに左右差はありますか?
左右差があれば、首や背中の緊張が強い可能性があります。
→グリグリっとした骨の高さに左右差がありますか?
左右差があれば、腰の緊張が強い可能性があります。
→高さに左右差がありますか?お皿が正面に向いていますか?
高さが違うと骨盤の歪みや脚長差がある可能性があります。
お皿が正面を向いていなければ、O脚やX脚の可能性があります。
→つま先が正面を向いていますか?
正面を向いていなければガニ股や内股の可能性があります。
☆前からと後ろから見た図。皆さんはどうですか?
☆少し大袈裟に姿勢を崩していますが、本当にこんな感じで体は歪むのですよ〜。
【横からのチェックポイント】
→足もとから順に、くるぶし・膝・股関節・肩・耳が一直線になっていますか?
横からの中心軸がズレている場合は主に下記2つに要注意です。
→背中が丸く、首が前に出ていませんか?
猫背は肩と耳が前に出やすい姿勢です。
→腰が反り、お腹が前に出ていませんか?
反り腰は股関節が前に出やすく、腰への負担が多くなる姿勢です。
☆くるぶし・ひざ・股関節・肩・耳が一直線上にありますか?
☆骨盤前傾(反り腰・でっ尻) 女性にとくに多いですよ。
☆骨盤後傾(猫背気味)男性に多いです。
※骨盤前傾で猫背の人も多いです。
【動きのチェックポイント】
→前屈をした時に背中の高さが同じですか?
腰や背骨の動きに左右差がある可能性があります。
☆素晴らしい!体を折りたたむ感じですねぇ。
☆おやおや・・・ 。股関節がうまく使えていないですよ〜。
→両手を天井の方向に伸ばしてスクワットをしてみましょう。
膝の向き、胸は正面を向いていますか
運動時のクセが顕著に分かる1つのポイントがスクワット動作です。
正面を向いて出来ていなければ、体の捻れ、歪み、左右差があります。
☆こんな風にまっすぐスクワットできますか?意外と難しいですよ。
☆こんな感じに体が歪んだりするのですよ。どうです?