走るという動作は「脚部の振り出し」と「後ろへの蹴り」を連続的におこなうことによって、
重心を前へ前へと運ぶ動作。
でも見落とされがちなのが上半身の動き。走る動作では、人間は無意識に「上半身と下半身の逆捻り」(右脚を前に振り出せば、左腕が前へ出る)の動きをおこなって、体の安定を保っています。
つまり脚の力強い振り出しのためには、パワフルな腕の振りが不可欠。
もちろん走る動作で最も大事なのは下半身の動き。
脚の振り出し動作では、ももの前面の筋肉のパワーとともに裏もも(ハムストリングス)の柔軟性がポイントです。この裏ももが十分に伸展(伸びる)ことで、振り出しのパワーをロスすることなく、ストライドを伸ばすことができるのです。
脚を後ろへ蹴る動作では、お尻(殿筋)と裏もも(ハムストリングス)がパワーの源になります。
同時に股関節前面の筋肉(腸腰筋ともも前面)がしなやかにストレッチされることで、ロスの少ない蹴りだしが可能になります。
スポーツはまっすぐ走るだけではないので『フットワーク』もきちんとできておかないといけませんね。
フットワークには前後左右への脚の踏み出し、ターン、上半身と下半身の捻りなど、スピーディで複雑な体の連動性が求められるので、どんな体勢からも瞬時に素早く基本姿勢に戻れるような体のバランス力も養っておこう!